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【1月3日午後】『能登半島地震』珠洲市・越後石油 自家発電機で給油中 (※非会員向け)

輪島市は配送ルート確保が喫緊課題

 令和6年能登半島地震の被災地では、3日も余震とみられる地震が相次いだ。能登半島先端部の石川県輪島市や珠洲市では電話がつながらないSSもあり、石川石商(吉原愼吾理事長)によると、被災状況の全体像は把握し切れていないという。
 輪島市に通じる道路は不通が続いていたが、3日午前、県道1号線穴水~輪島間で通行止が解除された。ただ、4トン車以下限定のため大型車は依然通行できない。輪島市内では緊急車両限定で給油を行っているSSもあり、配送ルートの確保が急がれている。
 珠洲市に通じる珠洲道路は通行可能で、全国から駆け付けた自衛隊や消防隊などが続々現地に入り、行方不明者の捜索、救助などにあたっている。同市の越後石油(出光系)では配管に不具合が生じたレギュラーガソリンと在庫が切れたハイオクを除き、3日も軽油・灯油を販売しているが、停電が続いているため非常用発電機を回して対応している。
 越後英明社長は「とりあえず、いまある在庫は販売するが、タンクの状態などを詳しく調べたうえでなければ配送を受けることは難しいかも知れない。市内の被害があまりに大きく、再建をあきらめる人もいるだろう。いまはなんとか頑張っても、先々のことを考えると、商売を続けるべきかどうか悩ましい」と語った。
 富山県小矢部市の石黒産業小矢部インターSS(ENEOS系)では、激しい揺れで高さ約2メートルの防火壁のコンクリートブロックがずれて、東西の壁と南北の壁の接合部に最大10センチの隙間が生じた。敷地の端のため営業そのものには支障がないが、「余震で損傷が広がらないか心配。補修の手配をしたい」としている。