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能登半島地震から2週間 “最後の砦“奮闘続く (※非会員向け)

「石油の重要性」復旧・復興もフェーズも

 能登半島地震の発生から2週間が経ち、その後も余震が続発しているが、地下タンクへの荷卸しを待望していた被災地SSにタンクローリーが到着するなど、石油製品の流通網も徐々に復旧しつつある。一方、真っ二つに折れた電柱が防火壁に倒れかかっていたSSがあったり、地盤の沈下・隆起によってフィールドや給油に必要な配管設備等が損傷したSSは多く、一部では油面計が地上に現れマンホールを高く押し上げたSSも見られたほか、水分が混入した地下タンクや周囲が液状化した地上タンクも確認されるなど、被害の深刻さが時間の経過に連れて次第に浮き彫りとなってきた。
 こうした中、SS関係者は自身や周辺が被災しながらも、避難所やマイカー内での避難生活を余儀なくされている被災者と東奔西走する緊急車両などに対し、停電や断水などのインフラ支障も乗り越えながら石油製品の供給を懸命に続けた。
 現地では、緊急車両への限定給油を告知する立て看板を掲出することで混乱の抑制に努めたSS、電源車などへの給油に駆け付けたローリー等々、地場業者をはじめとして遠方からも支援の石油販売業者が昼夜を問わず地域社会の要請に応えるべくいまも奔走している。