能登半島のSSを応援しよう
石川県能登半島を襲った大地震は最大震度7、マグニチュード7.6を記録し、最大1.2メートル以上の津波も観測された。石川、富山、福井、新潟の4県、北陸全体に被災は広がっているが、中でも被災が深刻なのが震源地の能登半島である。特に珠洲市、輪島市などの半島先端の町々の被災は甚大だ。
ビルや住宅が倒壊している姿を映像で見た方も多いだろう。震災の2日目に珠洲市の組合員SSに電話した。用件は、市内の病院への燃料供給のお願いである。その際の返答は「運びたいけど市内の道路が寸断されており、無理なんだよ」とされたうえで、「周辺の建物も倒壊しており、まだ救出を待つ人もいる状態」と言われた。さらに営業状況を聞くと「お金をいただく状況じゃないから」と、燃料油を無償で給油していると話してくれた。ただ、その後の連絡ではこのSSも施設損傷などから廃業する意向が伝わってきている。「町が崩壊している中、損傷したSSだけ復旧しても意味がないのでは」と話す組合員もいる。
中・小規模の余震はいまだ続いている。そうした中、複数のSSにおいて、燃料油に水の混入が発生し販売できなくなったという報告がある。阪神淡路大震災以来、幾度となく大震災が起きている我が国だが、堅牢で震災にも強いSSでこれだけ損傷が続くのは経験がない気がする。寸断されていた道路が復旧して、タンクローリーが通れるようになっても、現地のSSが稼働できなくては最終的に供給できない。被災地のSS現場の方々の疲労感も激しい。避難所への配送を続けていたSSでもスタッフの疲労などから配送が難しくなり、結果として、自衛隊がその業務を担うことになったという。
緊急車両対応の燃料油を運ぶローリーの後ろを一般車両が列をなして追跡するようなパニックの状態は脱してきているが、今後は被災地の復旧復興が進む中、軽油などの燃料油需要が増えると予想される。冬の寒さも本格化するだろう。被災地のSSは休む間もないことになる。元日から奮闘して気の休まることのないSS経営者やスタッフも多い。そんな方々も被災者であって、家族や知人が被災に巻き込まれたケースもあるだろう。安息のない日々を送っている能登半島のSS関係者に頭が下がる。我々自身もなにができるのか。能登半島のSSのために、できることは精一杯やろう。