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SSトラブルよろず相談室・事例集① 従業員が動かしたお客様のクルマが故障、責任は?

給油でのトラブル

ジャパンリスクソリューション主席コンサルタントの佐藤哲治が、クレーム対応や労務問題など、SSで発生したトラブルの解決事例を紹介!

<トラブル内容>

 高年式ポルシェに乗ったお客様が「給油しておいて」と言って立ち去った。従業員が移動させようとしたがシフトレバーが動かない。戻ってきたお客様が「乱暴な操作をしたのが原因。ミッションを交換しろ」と要求してきた。実際に発生したこの事例。どのように対応したのか解説にて。

<解説>

 ポルシェオーナーは「SSまで正常に運転してきた」ことをもって修理賠償を求めてきた。最初から揉めることを予期し、訴訟に備える意味から保険会社に有償の鑑定人を入れることを要請。結果は経年劣化によるシフト機構の損壊だった。
 認定損害額は4万円。SSの過失はないものの、妥協して示談となった。たまたま保険会社が鑑定料を負担してくれたからよかったものの、それがなければ混迷必至の事態だったと推測される。
 さて、鑑定がなかったらどうなっていたか?理論的に反論することは可能だが、内部損耗の現認がなければ、相手に反論の余地を残してしまう。訴訟となれば裁判官はきっと和解勧告をしてくることが予想される。
 このような事態は多くはないとしても、上記のような解決方法しかないと思われる。ちなみに、本件は鑑定前に時価額全損も視野に入れていた。結果としてコストはかかったものの賠償の正道を選択したという事例だった。

 

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